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連発式ゴム鉄砲 モデル:M1911 製作裏話 その2

設計資料を集めて製作データ作成

まずは、実銃の全長をWikipediaで確認。
次に、なるべく正面から撮影された実銃の画像をネットで漁ります。
トレースが目的とはいえ、書き起こされたイラストは却下。実銃の画像を複数集めました。
側面を正面から撮影された画像をイラストレーターで読み込み、全長に合わせて拡大・縮小。
あとはトレースしていくだけです。

MDFの貼りあわせ構造とするために、下記URLを大いに参考とさせていただきました。

試作初号機

まずは正常に動作する連発式ゴム鉄砲を作り上げるために、試作第1号は上記Sliver Laboratory様の公開設計図の張り合わせ6層構造バージョンをベースに、本家では書写しのディティールラインをレーザー彫刻に変更し、サイズも実銃と同じ全長に変更。稼働しないグリップセーフティのカットラインの変更などを施し、発射機構はそのままで制作してみました。

修正点

  • 全長を実銃と同じ216mmに拡大。
  • 握り心地が悪くなりそうなのでグリップセーフティーの出っ張りを削除。
  • マズル(銃口)の造作。
  • 手書きディティールラインをレーザー彫刻化。
  • エジェクションポートの切り抜き。
  • ガバメントの象徴とも言えるランパンコルト(グリップのメダリオン)の再現。
  •  

いざ製作に着手してみたところ、当方の住居近辺のホームセンターには、レーザー加工機でカットできるMDFは、5.5mm厚と2.5mm厚しかありませんでした。

回転翼軸部分の4mm厚木質ボードは、とりあえずシナベニヤで代用。

せっせと貼り付け、組み上げて、まずは動作確認。

さすがに発射機構は問題なく動作することが確認できました。

試作2号機

試作初号機は、動作はほぼほぼ完璧でしたが、このままではただのコピー製品。
自分の作品と胸を張れるように、よりこだわりを具体化するための改善点の洗い出しです。

改善点

  • フルサイズだと6層構造ではグリップが薄く感じる。
  • マズル(銃口)のデザイン変更。
  • 張り合わせ構造のため、ホールドグルーブあたりのボードの張り合わせ部分に輪ゴムが引っかかることがある。
  • 彫刻だけでなく、ディティールアップのために8層全てのカットラインの再検討。
  • 商標を考慮しメダリオンのColtの文字を削除。
  • マガジンリリースボタンやリコイルスプリングプラグのチェッカリングの再現。
  • トリガーの切れ味調整のため、ストッパーの形状を修正。
  • グリップ下端がズレるので固定ネジの追加。

上記改善点に基づき、加工データVer.2を制作。

試作3号機(最終形態)

試作2号機の気になる部分を修正。

  • リコイルスプリング部分のスライド形状を再現するためにカットライン変更。
  • 輪ゴムが挟まりやすくなったマズル(銃口)のデザイン変更。
連発式ゴム鉄砲第1弾 モデル:M1911

今後の改善点

今回はこれで完成としますが、今後の改善点をメモしておきます。

今後の改善点

  • グリップセーフティ(ダミー)の実装。
  • サムセーフティの実装。
  • 回転翼の軸になるネジを廃止し、露出しないインナーシャフトに戻す。
  • ネジの頭やナットが外から見えないように外装パーツを検討。

おまけのワルサーPP

小学1年生の息子には、いささかフルサイズガバメントのグリップが大きすぎました。
Sliver Laboratory様のオリジナルガバメントのサイズに合わせて、全長130mmくらいのワルサーPPを作ってみました。
これだと2本指トリガーにならずに遊べて息子も大満足。
ただし、ワルサーPPの実銃全長173mm、PPKなら155mmなので、こちらは子供用としてもフルサイズでいけるかもしれません。